「もう秋のはずなのに…なんでこんなに暑いの!?」
そう感じたあなた、決して大げさではありません。2025年8月末、日本列島はまさかの“40℃目前”という異例の酷暑に見舞われています。とくに関東・東海では、観測史上まれに見るレベルの高温が続いており、9月に入っても“災害級”の暑さが警戒されています。
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この記事では、
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なぜこの時期にここまで暑くなるのか?
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この異常な暑さはいつまで続くのか?
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熱中症から身を守るための実践的な対策とは?
という3つの視点から、「この暑さの正体」と「今すぐできる備え」についてわかりやすく解説します。
「まだ夏休みモードで油断していた…」という方も、「9月からの新学期が心配…」という方も、ぜひ最後まで読んで、命を守る行動につなげてください。
目次
■8月末に40℃!? なぜこんな“異例の暑さ”に?
・太平洋高気圧とフェーン現象が猛暑を加速
本来なら秋の気配が感じられてもおかしくない8月末。にもかかわらず、関東や東海を中心に「40℃目前」の危険な高温が予想されるという異常事態が発生しています。
その背景にあるのが、強力に張り出した太平洋高気圧と、山を吹き下ろす「フェーン現象」です。
太平洋高気圧は南から熱を運び、関東地方に強い日差しをもたらしています。さらに、上空1500メートル付近の気温が21℃以上という暖気に覆われ、まるで“熱風ドーム”に包まれたような状態です。
山間部を越えた空気が乾燥・加熱されながら吹き下ろすフェーン現象も加わり、体感温度をさらに押し上げています。これが、「8月末なのに40℃」という事態を引き起こしているのです。
・日照の蓄積と極端な少雨が気温を押し上げる
実はこの1カ月、関東や東海ではほとんど雨が降っていません。東京都心では30日間でわずか68.5ミリ(平年比47%)、名古屋では28.0ミリ(同21%)、八王子ではたった13.0ミリ(同6%)という極端な少雨が続いています。
この乾燥した気象条件のもと、連日の晴天によって地表に熱が溜まりやすい状況となっており、気温の上昇を後押ししているのです。
朝からジリジリと焼きつける太陽、乾いた空気、地面からの照り返し…。こうした複数の要因が重なって、ただの“残暑”では済まされない「災害級の暑さ」を作り出しています。
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■9月初めも要注意‐“危険な暑さ”はいつまで続く?
・名古屋・熊谷は40℃に迫る予報‐関東も37℃超え
この異常な暑さ、30日だけの話ではありません。翌31日も、関東・東海を中心に引き続き危険な高温が予想されています。
名古屋市では2日連続で「40℃の大台」に迫る予想となっており、熊谷市・甲府市なども同様に、熱中症のリスクが極めて高い状況です。
東京都心でも31日は37℃の予想で、今年の最高気温(37.3℃)に匹敵する見通し。
「8月末にここまで暑くなるのは観測史上まれ」とされており、もし40℃を超えれば、関東では観測史上“最も遅い40℃超え”という記録になります。
まさに「夏のピークが最後に襲ってきた」ような状態で、屋外活動や通勤・通学時には特に注意が必要です。
・“災害級の暑さ”は9月初旬まで続く可能性
「9月に入れば少しは涼しくなるはず」と思いたくなるところですが、残念ながら今年はそう甘くありません。
特に西日本では、9月4日ごろまで35℃以上の猛暑日が続く見通し。大阪市や福岡市でも連日「真夏日・猛暑日」が続く予報となっています。
関東地方でも、9月3日までは気温の高い状態が継続し、ようやく3日の雨を境に暑さが一段落する予想です。
とはいえ、それでも30℃前後の暑さは残る見込みで、“秋の涼しさ”が感じられるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。
9月とは名ばかりの真夏日続き。この“季節のズレ”に体が対応しきれず、熱中症リスクが高まる時期でもあります。特に学校が始まる子どもたちや高齢者は、いつも以上の警戒が求められます。
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■気を緩めないで!熱中症から身を守るために
・今こそ「秋の暑さ」特有の危険に目を向けて
「まだ夏なんだっけ?」と思わず言いたくなるこの暑さですが、実は“秋の暑さ”には夏とは違った落とし穴があります。
昼間は猛烈な暑さでも、朝晩は意外と涼しく、油断しやすい。そのギャップが、体調管理を難しくしています。
また、空気が乾いているため、汗がすぐ蒸発し、脱水に気づきにくいのも秋特有の特徴。
水分補給を怠ると、知らないうちに熱中症が進行し、重症化する危険性があります。
特に子どもや高齢者、暑さに慣れていない人は要注意。外出時だけでなく、室内でもこまめな水分・塩分補給と冷房の適切な使用を心がけましょう。
・週末のお出かけ・レジャーは慎重に計画を
週末は家族でレジャーに出かける人も多いかもしれませんが、今年の“8月末〜9月頭”は特別です。
少しの油断が命に関わるレベルの暑さが続いているため、「無理をしない判断」が何よりも大切です。
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屋外での活動は午前中の涼しい時間帯に集中する
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天気アプリや熱中症指数をこまめにチェックする
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水分・塩分・帽子・日傘・ネッククーラーなどを必ず準備する
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車内やテント内での温度上昇にも要警戒
特に炎天下での運動や山・川・海といった自然の中でのアクティビティは、天候の急変にも注意が必要です。
“夏が戻ってきた”のではなく、“夏の最終攻撃が来た”と考え、体を守る行動を優先してください。
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